綴る

日々の記憶を淡々と

4月 はじめました

 

わたしの苗字は「あ」から始まる。

 

学生時代 自分を紹介するタイミングはいつだって一番最初だった気がする。

名前あだ名趣味すきな食べ物

自分のことを人に話すのはとてつもなく苦手で、とくに好きなものやことをオタクっぽくなくスマートに好きと表現することがとにもかくにも苦手。

 

大体のテンプレートをあらかじめ予習しておけば、そこにフレッシュな感じと少しのアドリブを加えるだけで幾分にもアレンジが効く。そうやってこなしてきた。成功率は8割近い。出会ってすぐに仇名で呼び合い、次の日の朝の待ち合わせの約束を取り付けて、わたしの学生生活で友人や環境に困ったことは公的に考えれば一度もないと言ってもいい。

 

そこまで。そこまでは得意だけど。そこからは全部苦手。そのことについてはずっとコンプレックスとなって痣みたいな感じで心にある。

人を友人とか恋人とか家族とか 自分にとって近しい存在として置いておくことができないのは、人はあくまで他人だって考えを持っていないとたまにすごく辛くなるときがあるから。

壁をつくって防御して 距離をおいて考えないふりをする。そうやってやっと人を好きになれる。やっと人を好きになれた。

 

個人的にとても大きな失恋を去年の夏に経験しました。半年たって、まだ尚色々な場面で自分と彼と環境に気持ちが追いついていかないことがあります。ただ、月日が記憶を朧げにしていくのだと肌で感じる瞬間があります。

形として気持ちを残しておくことは、尊いようで怖さもあるけれど。何か言葉を発したいという思いからここに文章を残します。

ただただ ほんとうに大好きでした。そして今も大好きです。